ショアブリの夢を追う④の翌日。
ブリはいませんとあまり気が乗らない弟①さんをそそのかし
西積丹に行ってまいりました。
結論としてブリは釣れなかったんですけどね笑
年がいもなく大冒険?をしてきました。
中潮でマズメの時間帯に潮どまりの時間もずれているし、天気も風もなく海況は凪。
青物狙いならもうちょっと波があるほうがいいけど、釣りには最高にいい環境です。
日中はものすごいいい天気になりました。
積丹方面にもドライブに来ている車も多く、サクランボ狩りなど皆さん楽しまれていたようです。
さ。環境的には青物シーズンなのでアクセスのいいところは埋まってしまいます。
日が変わる前に私は到着し、駐車場をチェックすると車はなし。
結局週末の朝マズメというのにこの釣り場に釣り人は来ず・・・。
青物釣れないもんだからみんな諦めちゃってるんですかね。
遅れて弟①さんも到着。
2:00には出岬へむけ歩き出しました。
今回はマムシは見かけませんでしたが、咬傷事故は命とりなので気をつけましょう。
またこのへんは予期せぬ転倒事故、落石事故もあるので単独で行かれる方は十分気を付けてください。私も気を付けますね。
真っ暗のうちに出岬に登りましたが行けば行くほど怖くなくなりますねー。
最初は高いし、怖いし、足ガクガクしたけど。
でも既設のロープも年代物。慣れたころに事故は起きるので気をつけなくちゃ。
さー海はどうでしょうかー・・・。
釣りの準備を始めて海面を見るとデカい魚がうようよ。
明かりを当てると一目散に逃げていきます。
そう、この出岬ではデカい魚の回遊があるんですよね。
前回、駐車場で話したアングラーさんから「あれはブリじゃなくてボラですよ」と
教えてくれましたが私はボラという魚を釣ったことはありません。
南防波堤でも派手にライズする音を聞いてよく「ボラだ」とは聞きますが、釣っているところは見たことないんですよね。
美国磯でも大きな魚が群れで回遊していて「サクラの群れだ!!」と興奮してミノー投げまくってスルーされたのも数回あったし。
だってライズするってことはベイトを追っかけてるってことでしょ?
じゃあミノーとかルアーにかかってもおかしくないと思うんですよねー。
(ボラは雑食性でジャンプは寄生虫を払い落とすためらしいですね。)
そんな中、出岬の先端でぷかぷか浮いてる40センチ級のお魚を発見!!
呼吸をしているようだけど・・・もしかして寝てる?
なんなくタモ入れ・・。
やはり・・ボラ!!
ホントにボラカラーなんだ!
なんか・・・気持ち悪い!!
見慣れない分ウグイさんより気持ち悪い!!
・・・ボラに失礼だね笑
弟①さんがしゃぶしゃぶのように蘇生させると元気に帰っていきました。
寝てたのか・・・?それがまたキモイ!!
ということでたまに見かけるデカい魚の回遊はボラで確定です!!
さ。なんだかんだで朝マズメ頑張りましょう。
んーナブラはなし!
振れど振れど・・・反応なし。
船もないし・・・。
あ。これはだめなやつかな。
ベイトも見えません。
ヒラメ狙いもしたけど・・。
魚っけがない。
んー夏枯れ・・?
相棒の判断は早いです。
「・・・ここに魚はいません」
はい。申し訳ありませんでした。
でもさ青物釣りたいんだよう・・!
「VOXYさん・・あそこ気になりません・・?」
そう写真では見えずらいですが最高峰の右手磯側の海面がワサワサ。
ナブラではありませんがずいぶん潮が動いているようです。
明るくなってきてもワサワサは消えず・・・。
こっちは魚っけなしだからウズウズしちゃいますねー。
最高峰に行くまでは考えてなかったからリュックは持ってきていず。
いつもの竿立てつきバッカンに詰め込んできたし。
「とりあえずあそこ行ってみません?」
死んだような目で死んでいる海を眺めていた弟①さんの目がキラキラ。
いつもは最高峰左側磯に入りますが右手側は行ったことありません。
最高峰は真ん中に大きな裂け目があり1か所しか渡ることは出来ず。
(どうも渓谷側から右側に行くルートは有るらしいですがよくわからず)
右手側にまっすぐ行こうとすると20メートルほどの断崖絶壁に張り付いてカニ歩きしなくてはなりません。
これまでいろいろな人のチャレンジをブログで拝見してましたが、絶対に行くまいと心に決めていた場所です。
(渡って振り返った図です。離れ岩2つの向こう側も絶壁)
写真で見たら大したことないじゃないですか・・・。
いやいやこれがまた・・・予想以上のオーバーハングもありまして
身の軽い方でないと無理ですね。
結局どうしたかって?
・・・泳いだんですよ笑
リュックじゃなくてバッカンできたのが功を奏しました。
バッカンは浮くんですねー!
濡れたくないものはがけ下に隠し身軽にし。
パンツ一枚にライジャケだけの変態装備笑
おじさんとおにいさんがその格好ではしゃいでます。
もし人がいたら通報案件ですね。
ま、半径数キロに人はいませんが。
リールはビニール袋にいれ、バッカンの中に。
リュックだったらできなかった。
そして思い切って水中に。
ぬ、ぬるい!!
そして冒険感半端ないー!!
楽しいー!!
際は水深も浅いと思いましたが全然足が届かず。
バッカンにつかまりながら少しずつ泳ぎます。
完全に足がつかないところを泳ぐ(渡る)ってのは何年ぶり?
ライフジャケットってホントありがたい。
いい機能チェックにもなりました。
さ。昔あった壊れた遊歩道の基部がゴールです。
ついたー!!
ついに最高峰を完全制覇したぞー!!
濡れた足跡が苦労を物語る・・
写真で伝わらないのがもどかしいですが、よく釣り番組で
海面がザワザワしているところでトップ投げて釣る映像あるじゃないですか。
まさしくあの海そのものでした。
潮の流れが交錯して先日の鮪の岬より流れが複雑に見えます。
水深も相当深いです。
そりゃテンションもあがりますよ。
でもブリはいなかったんですけどね。
そこが残念です
ロックのお魚はうじゃうじゃいました。
割れ目の外海側はこうなっていたんですね。
この割れ目水深10メートルはあります。
この割れ目に外洋の流れが入り込み潮の流れがさらにまた複雑に。
もしかして内海側に岩の下でつながってる???
景色は圧巻。
もうラスボスのステージそのもの。
はい。
ということで⑤でもブリには会えず。
また近いうち攻めます!!
※本当にここへくるのは自己責任です。
単独で、装備がない方、ちょっとでも波がある場合は絶対このルートは通ったらだめです。リールが水没したらアウトですよ。竿も折れるリスク半端ないですし。
私は泳ぎの達者な弟①さんがいて、サポートをもらいながらなんとか行けた感じです。
帰ってから見ると体が傷だらけになってました。本当に気を付けてください。
でも超絶楽しかったですねー!!
非日常を体験する、冒険心を満たす体験ってやつはなかなかないですね。
ブリには会えなかったけど。
なんだか満たされた気持ちで帰路につきました。
駐車場で兜から逃げてきたおじさんとお話しましたが、兜もダメだったみたいですね。
2019年ショアブリ大苦戦です。